ライヴ・レポ4発

さて、去る7月はウクレレ関連のライヴに何度も遭遇した月でしたので、ついでに少しレポート。4日にはオケの出番もありましたが、これは場を改めることにして、ここにはもっぱら耳にしたほうを。


11日はアルカフェで、森拓治さん・海田明裕さんのライヴ。PA操作をお手伝い。森さんは持ち込みのコンデンサ・マイクで生音を拾ってのライヴ。ギターの方と共演でバランスが若干難しく、マイクの位置で調整しました。が、後から考えると、店置きのコンデンサウクレレのほうに一本足すという方法も試してみれば良かったなと思いました。対して海田さんはラインでの演奏。要求されたトーン・コントロールの設定はとても参考になりました。機器操作関連では、つい中庸を良しとしがちですが、実際は大胆であることを恐れてはいけないのだと思いました。


18日はノラオンナさんのライヴへ。ライヴは初聴きでしたが、本当に素敵な内容でした。芸名などから来るイメージよりもずっと柔らかい、けれど心に染みる歌を歌うかたです。CDを聴いて一回で気に入った「felicity」を生で聴けて嬉しかった。予定では弾き語りになっていたけれど、前半はギターのサポート付き。ウクレレの使い方が独特で、いわゆるストラムはほとんど使わず、ボサノヴァ風のつまみ弾きを多用していました。

下北沢Leteは初めてうかがいましたが、とてもインティメイトな空間で、彼女の音楽とぴったりでした。もっとも、早く着いたので先に入って本でも読んでいようと思ったら、店内は真っ暗で読書どころではなかったりはしました。アルカフェは明るい店だなぁと思います。


24日、一応応募しておいたIWAOさんライヴの招待が当たったので、合唱団の練習を早めに切り上げて渋谷JZ Blatへ。2回目、21:30からのステージを聴きました。せめて少しは貢献しようと、ライヴ・チャージ分くらいは飲み食いしつつ、サービス精神豊かで、実は繊細そうなお人柄が良く伝わってくる完全ソロ・ステージを楽しみました。
ソロ・ライヴよりも、たとえばデュオなどのほうがより持ち味が出るんじゃないかなという印象を持ったのは、先日買ったCD「Life is beautiful」での集中した音の印象と比べてかも知れません。キヨシ先生とのデュオ・ライヴにも一度行ってみたかったな。

ウクレレ・オーケストラでの本番

自分たちのステージは、今回は単独での枠をウォーター・ステージにいただくという贅沢をさせていただきました。演奏したのは、「UKULELE OVERTURE」「崖の上のポニョ」「SO DANSO SAMBA」「君の瞳に恋してる」の4曲。


例によってPAさんは苦労してましたが、今年はウォーター・ステージの響きの良さもあって、周りの音も良く聴こえ、本番ノリの快速テンポにもメンバー一同慣れてきて(笑)、アンサンブル団体らしいステージができたと思います。何より、客席の反応が温かいのが嬉しかったですね。演奏が終わったとたんに「キヨシー!」という声がかかったりして。


演奏終了後は、メンバーによる演奏会チラシ撒きなど。「もういただきましたので…」という笑顔にもめげず(ホントはちょっとめげた(笑))、いろんな人に配らせていただきました。
10月31日の会場のルーテル市ヶ谷教会は、クラシックの演奏会にも使うような響きのきれいなホールです。生音での演奏の予定です。ウクレレ・オケの音は生音が一番素敵だと思いますので、ぜひ演奏会にもお越しください!

いろいろ収穫

収穫もけっこうありました。Orcasのブースでは、500円コーナーにミニジャンベを発見。使える使えないはおいても、この値段ならお買い得でしょう。
同じブースには、マイクスタンドに取り付けられるウクレレ・スタンドもありました。まだ一般店頭には出ていないモデルということで、こちらは同行者にお薦めして店用に一本入手。


ところで、今年は夫婦でペア・ルックでした。昨年入手したタカハシウクレレさんのTシャツです。この格好をお見せしなくてはとご挨拶に行ったブースで、楽しい展示物を発見。ベビーウクレレをさらに超えた、ミニレレの試作品です。これは小さい!(写真)


写真に写っている紹介文が、元データでは読めるくらいに写っていました。それによれば、全長わずか380mm。B4の紙の対角線内にすっぽり入るサイズとのこと。さらに、この試作品では、ネックとボディはマホガニーの一枚板からの削り出しだそうで、贅沢な作りですね。他にも、弦の止め方やヘッドの形状など、例によって高橋さんならではのアイディアが満載になった可愛い楽器でした。これは正式リリースのあかつきには絶対入手して、アルカフェに置きたいと思います! フトコロ具合が多少でも戻ったら、個人用にもぜひ一本!

ウクレレ・ピクニック2009・ほか

withミニレレ

珍しく早い報告になりましたが、ウクレレ・ピクニック2009に、ウクレレ・オーケストラ・オブ・ジャパンで出演してきました。
昨年のバス待ちの記憶があったので、今年は頑張って車で早入り。朝のうちは程良い高曇りだった天気は、あれよあれよという間にピーカン状態に…。半日ほどで、顔やら腕やらが真っ赤に日焼けしてしまいました。都内は曇りだったとかで、どうもウクレレ関係者の念力にはすごいものがありそうです。


自分たちの出番や用事があれこれあった上、荻窪の店の都合もあって退出時間が早く、あまりライヴはしっかり聴けませんでしたが、101歳のウクレレ奏者、ビル・タピアのお姿までは何とか拝見してきました。何とも絶妙なさじ加減の演奏は、ウクレレでしか成立しない種類のものなのではないかと思ったりも。もうちょっと遅くまでいたかったなぁ。

ノラオンナさんのライヴへ

昨年発売されていたノラオンナさんのCD『陳腐なふたり』を聴き、とても気に入ったのでさっそく7/18のライヴに伺うことにしました。というか、たまたまこのCDを聴いた翌日にライヴの予約開始を発見し、勇んで予約メールを入れたら、なんと予約番号1番(笑)。いいのかなぁ。


実は、ノラオンナさんの愛器「コール君」は、アルカフェの2周年記念ウクレレと親戚関係だったりして(材質が一緒)、以前から勝手に親近感を感じていたりしたので、自分としてはようやく、という感じなのです。

ウクレレ修理完了

ブリッジが吹っ飛んだ合板ウクレレは、結局マジメに買い物に行く時間もなかったので、会社の近所の100均で買った木工ボンドで修理を済ませてしまいました。紙ヤスリで残っていた接着剤を削り取り、ボンドを塗って丸二日圧着しただけ。圧着時にはみ出したボンドが弦の穴やスリットを塞いでしまうのにだけ気をつかいました。


直って弦を張ってみたら、心なしか修理前よりも鳴りが大きくなったような気がしたり? たぶん気のせいなんでしょうが。

I wish they didn't mean a good-bye

このタイトル、古い(らしい)ハワイアンの名曲です。7ヶ国語の「さようなら」が歌詞に入っているという曲で、「アロハ・オエ」が流行るまではけっこう歌われていた曲らしいのですが、今やマイナー・ソングになってしまったようで、録音を探すのも大変なくらいです。邦題は「サヨナラは嫌」(なんとも時代を感じるネーミング…)。


女房と昨年から新しく始めたア・カペラ・グループ「アイランズ」も少しずつ軌道に乗り始めたので、ウクレレ伴奏付きのハワイアン・ソングをレパートリーに入れていこうかと考えています。何せハワイアンは、メロディがシンプルでハーモニーが似合う曲の宝庫なので、やらないのはもったいない。
もっとも、実のところはグループ名がハワイアン・バンドみたいだしどうせなら、ということだったりするのですが… その上、伴奏が入ったらア・カペラじゃないんですが、そのへんはまぁ、かなりおおらかに考えているので(笑)。


で、その第1弾がこの曲。自分が初めてこの曲を聴いたのは、まだハワイアンのハの字も知らない頃で、女性ジャズ・コーラス・グループ「シャイニー・ストッキングス」のライヴで聴いたのがきっかけだったので、すっかりスタンダードだと思っていました。まだ彼女たちもこの曲を歌っていることでしょうが、他に生で聴けるのはアイランズのライヴくらいかも知れません?


楽譜は、大橋英比個さんのレッスンにごく短期間通った時に、雑談のついでにいただきました。何のきっかけでこの曲の話になったのやら思い出せませんが、前のア・カペラ・バンド「ペンギンフィッシュ」でライヴのクロージングに使って以来、大事に歌っています。現代ギターで津田昭治さんがウクレレの連載をしていた時にも掲載されていたので、そちらでご存じのかたもいるかも知れません。


「シャイニー・ストッキングス」関連では「熱風」という曲も思い出深く、これまたウクレレ関係と後にからんでくるのですが、これはまた別な機会に。