プレッシャー

 そんなわけで、自分と、野次馬として付いてきた女房がオーディション会場一番乗り。後から一人二人と人が増えてきましたが、もちろん会話など特になし。広い部屋に人数は7人ですから、なかなか淋しい感じです。

 そのうち、やはり一人二人とウクレレを出して、課題曲を少しずつ弾き始めます。あれ? 皆さんずいぶん早いテンポでさらっているようだな、というのがこの段階でのインプレッション。自分の感じだと、むしろca=60という遅いテンポに合わせるのが大変だったのですが、この雰囲気の中、メトロノーム音を出すわけにもいかず、電子メトロノームの光だけで合わせようとすると、やはりなかなか合いません(^_^;)。やや焦れながら課題曲を弾いているうちに、キヨシ小林さんが現れました。


 受けた人数の話、基本的に即戦力が欲しいこと、最終的な判断は正確さだけではなく音色や音楽性になることがあること、気持ちだけでも受け入れるかどうかは悩んだこと… 果ては「日本を代表するバンドに育てたい」など、けっこう真面目な話があってから、オーディション開始。先にプレッシャーをかけるのも作戦なのでしょうか。

 オーディションのやり方は人数や状況で毎回変わるようですが、今回は受付番号順に4人・3人と別れて別室へ移動。自分は後の組だったので、ここで少し練習ができたので、ほっとしました。先の組の方がより精神面でしんどかったでしょうね。

 後の組は、女性二人と自分。最初は3人とも黙々と練習していましたが、何となく全員で煮詰まったせいか、終わりの方では雑談したりアンサンブルもどきで一緒に弾いたりと、ちょっと力が抜けたところで自分たちの番になりました。