■JUNTLA スタンダード・ケヤキ

 JUNTLAの楽器は、祐天寺のポエポエでテナーサイズを試奏させてもらって以来、ずっと気になっていました。ビルダーの永吉潤郎さん(何となく親近感のわく名前…)は、比較的大柄の楽器を中心に制作されているようで、最近あまり大きいサイズを弾かなくなっている自分とはあまり縁がないかな… と思っていたのですが、今回スタンダードがオークションで出ていたので、たまらず飛びつきました。

スタンダードとしてはかなり大柄で、マーチンタイプと一般的なコンサートの中間くらいのサイズ。スケール長も占部のSOよりはわずかに短いものの、マーチンタイプより1フレット近く長いです。調整のために3ミリ近くありそうなサドルを採用した効果は抜群で、お見事な音程感。音も、ケヤキとカツラを使ったという和風な外見(女房が「机みたい」とか言いました(^_^;))どおりの、柔和で大きな音。これまたうちにあるどの楽器とも似ていません。あえて形容すれば、ヤイリのパーラーギター「ノクターン」に通じる「渋い明るさ」があります。

この楽器の嫁入りで、スタンダード系のローG用楽器探索には終止符が打てそうな感じです。思わず、これまでほぼベストと思っていた占部のSOをハイGに戻してしまったくらい。

なぜか他に入札者がおらず、初期価格のまま落札しましたが、恐らくは購入価格の半値程度でお譲りいただいたと推測します。非常に良い買い物でした。