■茶位 スタンダード・マホガニー

 茶位さんの楽器も、基本的にはコンサート以上しか見たことがありません。写真で見る限り12フレットのスタンダードとあたりを付けて購入。マーチンタイプの楽器でした。

音程面などは国産手工ビルダー品だけに安心していたのですが、到着時点では実はかなりがっかりしました。良くあるパターンの音程の狂いがかなりあり、特に1弦7フレットあたりはかなり強くシャープがあって、ハイフレットでの演奏はおぼつかない感じです。音質もひたすら軽くスカスカした印象。全体の仕上げはきれいですし、ネックからジョイント近辺の仕上がりも上々で、演奏感は良好なのですが。

ということで、さっそく対策です。まずは、元々張ってあったブラックナイロン弦を、音程が悪い時の定番? Worth弦に張り替えてみました。これでも狂っているようだとお手上げですが、幸い、これだと良好な音程感を得られるようです。ということは、元々の弦はカマカっぽいかな?(笑)

とはいえ、かなり軽め浅めのトーンの楽器なので、Worth弦だと楽器がカラカラ鳴ってしまい、音の面で駄目。ダダリオJ63やVINCIなど、軽く柔らかい弦でまとめる方向もありそうですが、こちらは音程面で不安があります。まず手元にあったコアロハのカラー弦(フロロカーボンっぽい)を張ってみましたが、はっきりした音の弦はやはりピンと来ません。それではと、ガサガサした音が特徴の(^_^;)コオラウ・ゴールドを張ってみたところ、これで当たり。ウクレレっぽさと音程の両方が確保できました。

以前、ノクターンウクレレ版を衝動買いして、この楽器と似たような「軽めのマホガニー音」と弦との組み合わせに苦労し、結局これはダダリオJ63(購入時の弦)に落ち着いたのですが、もしかすると、ノクターンUKEにもコオラウ弦が合うかも知れないと思いました。まだ試していない組み合わせなので、そのうち試して見ようと思います。

ノクターンUKEもギター職人さん(大変有名なかたらしい)の作なので、ギター職人さんの考える「マホガニーウクレレ」という音には、ちょっと相通ずるものがあるのかも知れません。