レインボー弦


 先日、キヨシ小林さんのワークショップに参加したついでに買ってきた「Brudda Love」なる弦。ファイバーを束ねてプラスチックの巻弦にしたもののようで、たしか\1,700くらいだったか、けっこう高かったのですが、好奇心に負けて買ってきてみました。

 張る前に、Web に資料がないか調べてみると、「レインボー弦」というような言い方でいくつか似たもののレポートが見つかりました。以下はそのうちのひとつ。

 http://www.geocities.jp/shinfuji_jp/rainbow.html

 外側は、レインボーというよりはまだら模様で、その太さと手触りはたしかに独特。ローG弦の材質をプラスチックにしたような感触です。ちなみに、自分の買ったものは黒っぽいまだら。

 店の販売カードには「柔らかい弦」というようなことが書かれていたので、テンションが弱いのかと思いきや、レポートによれば、かなりのハイ・テンションのようです。弦の太さから音も太そうな気がしたので、張る楽器は、我が家の楽器のなかでも特に硬い音を持っている占部のミディアムにしました。


 *1

 張ってみると、テンションの高さは想像以上で、ワースやサバレスすら軽々と凌駕するくらい強烈な張力を感じます。最初は恐ろしくてレギュラー・チューニングまでピッチを上げられず、全音低いチューニングで止めたりしたほどでした。
 音量と押し出しはかなりあって、強く複雑な響きは、ウクレレっぽさとはだいぶ違うムードです。巻き弦のためか、ストロークで何やらジャラジャラする(?)のも不思議な感じ。

 本来、スタンダード専用弦のような気もしたので、試しにロプリンチの合板モデルに張ってみました。が、チューニングは大丈夫だったのですが、この楽器は弦高が低いせいか、2弦と3弦の1・2フレットでかなり強いビビリが生じてしまいました。弦自体がかなり大きく振動するので、弦高が低めの楽器には向かないようです。といって、作りが華奢な楽器に張るのもためらわれ、結局ウラレレに張っています。

 最初、音も弾き心地も独特なので、あまりソロ向きではないかな? と思ったのですが、音が強くてサステインが非常に長いので、慣れるとけっこう気持ち良いです。全部が巻き弦なので、弦の上で指が滑らないのに慣れられるかどうかがポイントっぽいですが…

 ストロークで使うと、音量といい音質といい、なかなか面白そうではあります。また、他の楽器とのアンサンブルなどで使うと良さそうだなとも思いました。

*1:黄色い2弦は元々張ってあったコオラウ・ゴールドです。